2009年春、農業王国北海道で農学を学び、boys be ambitious!の精神を持って、ノリランカの祖母の田舎で農業を始めました。中山間地域の特徴を生かした永続的に循環可能な農業を目指しています。
私たちは、伝統的な日本の暮らしの中からその意義を再発見し、自然に理を知る百姓になりたいと考えています。モノカルチャー化した大量生産型農業ではなく、この土地や自然の多様性にあった農業について、先人の知恵や自然から学び、一つ一つの仕事を見直しながら、より良い形を描けるように試行錯誤しています。
ここでは、そんな暮らしの中から私たちが考えたことを発信しています。
プロフィール
G 農学博士(北海道大学大学院農学研究科博士課程修了)
米作りと子供の教育をメインに担当
ノリランカ(北海道大学大学院農学研究科修士課程修了)
動物の世話と野菜作りをメインに担当
米作り
天水のみ(自家用の溜池のみ)を使った田んぼ作り。天候に大きく左右され、思い通りに水の自由がきかないなどの苦労はありますが、他からの農薬等の混入の心配などはありません。
農薬や肥料を使わず、全て手植えをし、収穫後はハザかけ天日干し。天日干しでじっくりと自然乾燥することを大切にしています。稲は刈り取り後も生きていて、ゆっくりと次世代に続く種として実を充実させていきます。そのため、植物(種子)としても自然な生命力を保持していると考えています。また、ゆっくりと水分を下げる間に、旨味や甘味が籾に移行していくとされていて、食味にも良い影響を与えています。
毎日頂く主食として、食べるに値する作物を作りたいと、稲と向き合っています。
畑作り
肥料や農薬を使わず、耕すこともしない畑作り。たくさんの動植物の住む生態系の豊かな畑から生み出される作物は味が濃く、香りが良いです。
固定種を中心に、育てた作物から種をとることを繰り返し、この土地にあった作物作りに力を入れています。作物の原種に興味を持ったことから、西洋野菜なども栽培しています。
動物
動物も自然の循環の一部として、私たちの生活に欠かせない存在となっています。
矮鶏・・・卵を自給し、鶏糞を活用したい。
羊・・・草を食べてくれる仲間として飼い始めましたが、野菜や稲も大好きで、獣害化?冬の餌の確保などまだまだ課題は多いですが、地域のみんなの癒し系。餌の完全自給を目指し、糞尿の堆肥化利用も研究中。
野生動物・・・共生できるものは共生。狩猟免許を取得したので、罠などで取れた猪などはお肉として食用に。
動物を含めた循環型の形はまだ始まったばかりですが、田舎全体の循環を考えながら、一つの形を作っていきたいと思っています。