初めて、イノシシが田んぼとそして畑に入って、作物を荒らしました。
敷地全体をネットで囲っていたのですが、ネットの下をくぐり抜け、田んぼを走り回り、稲を踏み倒し、穂を食べ・・・
次の日の朝の変わり果てた田んぼには、絶句しました。そして、イノシシに入られないように、イノシシが出入りしたあたりを補強しました。
しかし、その翌日もイノシシは再びやってきて、別の場所をくぐりぬけ、被害は更に広がり・・・畑では、植え付けたばかりの秋じゃがは無惨に掘って食べられ、トウモロコシは地上部全てが跡形もなく、ズッキーニなど色々な野菜の根が掘り起こされ・・・。
乾燥が続いて、作物も水を欲していた中で、植物の根が掘り上げられるという最悪な事態。
農家の方の協力も得て、一日がかりで全てのネット下を竹で補強し、とりあえず被害は収まっています。夜中に気になって見回りに行くこともあり、少し寝不足な日々ですが、ホッと一息です。
イノシシを恨みたくなりますが、恨むべきはイノシシではないのです。地域全体に広がっている動物による被害。農家の方の「昔はイノシシなんてほとんどいなかった」という言葉からしても、なぜこのような事態になっているのかを今一度考える必要があります。
田舎から人が消え、また、耕作を放棄した荒れ地が広がりました。里山は、人が住み、田畑や山を管理していかなければ、動物の巣になってしまいます。これは一個人で解決できる問題でなく、地域で協力していかなければならない問題だと身に染みて感じます。
自然農では、畑の中の「虫を敵としない」ように、地域の中でも「動物を敵としない」田舎作りを考えていきたいものです。
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