考えたこと

飯寿司つくり

2024年3月27日

この冬も飯寿司を作りました。これは北海道から東北の郷土料理で、魚と野菜を米麹に漬けて、乳酸発酵させたすしです。
北海道のおじさんがずっと作られていて、毎年送って下さっていたのですが、美味しいので私たちも作り始め、もう我が家の冬の恒例となっています。
1月に漬けたものを3月に解禁!

野菜は畑の大根と人参。刻み生姜も一緒に入れています。

鮭は知床の新巻鮭で。

お米は我が家のヤマビコを炊いたものと麹を混ぜたものを。
野菜、鮭、お米と麹を層にして重ねていきます。

しっかりと重しをして50日。
今年もとても美味しい飯寿司ができました。
今年はハタハタでも作ってみています。4月に解禁予定で楽しみです。

昔は家庭で作られていたようですが、今は段々と家で作る人も減ってきているようです。口にしたこともない人も多いかもしれません。
発酵文化は、同じレシピでも作る人によって、味が変わるという面白さもあります。
この冬、沢庵も漬けましたが、いちからつくる会のみんなで漬けたものと我が家で漬けたもの。ほとんど同じ条件で漬けていますが、みんなで漬けたものの方が酸っぱい仕上がりになりました。飯寿司を以前みんなで漬けた時も、仕上がりがみんなそれぞれになりました。それがそれぞれの家庭の味に繋がり、家の味が一番ということになるのではないかと感じます。

今年の法改正により、直売所等で販売される漬物も、許可をとった加工場で作られたものしか販売できなくなりました。おばあちゃん達が家で楽しみで作ってきた漬物が直売所から消えることになるかもしれません。
段々と本物のものを手にいれることが難しくなってきている今、自分で作るという根本に戻ることを考えることも必要なのではないかと感じます。

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