せっかくなので、そば打ち体験も!
石臼で蕎麦の実をひきます。昔はお嫁さんとお姑さんが二人でひいていたそうです。仲のよい二人だと良い粉がひけるとか(笑)下を回す人が少しずつ実を穴に落としていきます。一度に落としすぎると粉が荒くなり、ゆっくり過ぎるとなかなか粉が引けません。ひいた粉は、すごく香りが良いです!一部機械びきの粉も使いましたが、やっぱり石臼でひく良さも実感しました。
さて、蕎麦作りです。粉を混ぜ、水を入れる。この水の量は粉の半分以下。粉によっても水分量が違うので、一気に入れずに何度かに分けて水を入れます。そして、ボールの中で、全体に水分がいくようにこねていきます。硬さは大体耳たぶくらいの感じです。
そして、台の上に広げて、練っていきます。表面がすごく滑らかになってきたら、伸ばしていきます。ここで粉をつけるので、ヒビなどがないできるだけ表面がきれいな状態にするのがポイント。ある程度まで大きくなってきたら、大きな綿棒で巻いていきます。そして、ギュッギュと押し付けながら前に押していく感じで棒を前に回す、というのを繰り返します。
そして、伸ばせたら、粉をたっぷりつけて折って、切ります。
茹でる時にもポイントがあり、びっくり水を3回してからざるにあげます。
やっぱり打ち立ては格別でした。そば打ちは難しそうでちょっと敬遠していたのですが、今年の年越しは自分が打った蕎麦を食べたいと思います。そして、来年は、蕎麦を植えて、自分が育てた蕎麦の実でそば打ちをして年越しを迎えたいという目標が一つできました。
そして、ひきたての粉で作ったそばがきが、今まで食べたものとは全く違う美味しさに感動しました。胡麻豆腐のような感じのそばがき。いつか私もこんな蕎麦がきを作れるようになりたい!と思いました。
ほど芋と呼ばれるこの土地でできる在来のジャガイモ。堅豆腐、ゴウヤやふきの佃煮、漬物など
器も竹の皮などで工夫されていました。
おばあちゃんの料理はどれもシンプルでとても美味しく、お腹がいっぱいになりました。
この地域は昔からやせ地だから、何を作っても香りが強くて美味しいんだよ、と言われていました。
ジャガイモも小ぶりですが、とてもぎゅっと締まって美味しく、前日の夜に頂いた郷土料理の野菜もすごく美味しかったのです。この気候風土で生まれる作物、この気候風土を感じることで得られることがたくさんあった旅でした。
そして、分けて頂いた蕎麦の実、ヒエ、ヤツマタ、大事に育ててみたいと思います。
雑穀は、やっぱりこれからの課題の一つになりそうです。
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