サンロ地域で、有機でとても美味しい野菜を作ると評判のフランスの農家さんから色々お話を伺いました。
2haの畑の中で、農薬や肥料は使用せず、基本的に不耕起。ただ、種まきの際、その部分は軽く表面を機械で耕起するやり方です。
私が新鮮に感じたことの一つは、休耕地(地力回復)も入れながら作物をローテーションさせて栽培していることです。休耕地では、セーグルとクローバーを育てて、土の中のバランスを整えることで、有機肥料等の投入など必要ないとのことでした。
基本的に2haを一人で経営されていますが、休耕地を入れながらうまくローテーションさせている畑では作物が生き生きしていました。
そして、畝をたてないことも意外でした。その土地の特性、雨期のない天候など考えて、この土地に合った栽培をされているのだと思いました。
この時期は端境期なので、あまり畑に野菜はありませんでしたが、土を見せてもらい、話をきかせてもらい、体感できたことはとても大きかったです。
繰り返し言われていたのが、「その土地にあった栽培が大切」ということで、その土地や環境にあった栽培法を見極めることが、農業をする上で最も大切なことの一つに感じます。
これから、この野菜苗の植え付けが始まっていくのです。フランスも春ですね!
私がいた10日間のうち、太陽が見られたのはほんの一瞬でした。思ったほど寒くはないのですが、ノルマンディーの冬は、いつもどんよりした天候なのだそうです。日本とは違うこの気候が、ここの作物をその味にしている大きな要素なのだと思いました。
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