フランスでの有機講座(フランス旅⑦)

2012年3月9日


お世話になっていた農家さんのオーベルジュで、地域の有機農家への講習会があり、私も参加してみました。
「ネトル液の植物への効果」のようなテーマだと思います。ネトル(セイヨウイラクサ;ハーブの一種)の専門家の方が来られ、全てフランス語の講座だったので、残念ながら全く理解できませんでした(涙)
20名位の方が参加されていて、有機農業だからか若い方、特に女性の方が多いように感じました。

 少し訳してもらった範囲で理解したことは次のことです。(間違っているかもしれません。)
 ①120Lの水に5Lのネトルを12時間漬ける。この水は井戸水、またはミネラル水にすること。
 ②12時間後、ネトルを取り出し、畑に散布(上記の容量は1haあたりの量)。
 植物における効果は色々あるようです。(いちごは長い間実が収穫できる、トマトは背が高くならないが花がたくさんつく、ジャガイモ疫病が出始める時にまくと抑えられる、インゲンにはこれを与えすぎると伸びにくくなる・・・など)
 ネトル液の効果としては、根を丈夫にすることと、枝の伸びる方向のバランスをよくすることだそうです。ただし、与える量には注意が必要なようです。

 この地域には雑草のようにネトルが生えているので、この地域の方々には使いやすい素材かもしれません。朝10時半頃始まり、シードルとオーガニック野菜のランチの休憩をはさみ、午後4時頃になっても熱心な話しあいは続いていました。

 この光景をとても羨ましく感じました。その地域・農業を活性化させ、発展させていくためには、1農家で考えること・学べることもありますが、それを様々な年齢の多くの農家で取り組む場があれば、より深めていけるように感じます。それを繰り返していくことで、農業が活性化し、地域も盛り上がっていく・・・一つの形なのではないかと思います。

 フランスでは、このような講習は無料(予め税金で国民は講習費をみんな納めているそうです)!という環境もあるかと思いますが、地元でもそういう活動が必要だと感じました。

 休憩時間に、私の持っていった写真を農家の方々に見て頂きました。みんなの関心が一番高かったものは、原木の椎茸でした。「shiitake」を市場で見ましたが、フランスでは原木栽培は珍しいのかもしれません。この原木はフランスにもあるのか?とか色々きかれましたが・・・

 海外から日本を見ると、たくさんの新しい発見があります。そしてエネルギーをたくさんもらいました。この視点も大切にしながら、今は岡山に根をはって頑張りたいと思います。
 そして、時々、外の風に吹かれたいですね(笑)

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