今年のお米作りを終えて、ホッと一息です。
今年は、お米に関して、とても素敵なご縁がありました。
昨年からお米を食べて頂いている、バリ舞踊家の小谷野さんご夫妻。「このお米を食べると元気がでる」と言って頂きました。そのことは、私たちの大きな励みとなり、また、お米のもつエネルギーという新たな視点で米作りを考えるきっかけともなりました。
小谷野さんのバリの踊りを何度か拝見する中で、その踊りは神に捧げるものであり、自然に宿るものと繋がりをもったものであることを感じました。それは自然農で、私たちが自然や作物と接し対話することと共通するものがあることを感じ、踊りを通じて色々ヒントを頂きました。
10月には、小谷野さんのご好意で、田んぼへお礼の舞を踊って頂くことができました。今年の収穫を感謝し、来年よりよい米作りに励むことができるように、という舞です。
最初に場を開く踊りの後、お米の女神のデビスリの舞を。
その後、お供え物を捧げる美しい舞、そして・・・
最後に、シダカルヤ様の登場です。シダカルヤとは、神様の名前ですが、バリの古い言葉で「一つの仕事を終わらせる」という意味があるそうです。終わりというのは、同時に次の始まりでもあります。今年のお米作りを終え、また来年に向けてのエネルギーを与えて頂いた気がしました。
そして、最後にみんなで田んぼの神様に祈りを捧げました。
私たちのお米を食べて頂いている小谷野さんに、そのお米がとれた田んぼへと踊って頂けたことで、新たな風が田んぼに入ったのではないかと思っています。
今回の舞の「場を開く、場を清める、整える、場を閉める」という一連の流れを、農作業の中でも意識することはとても大切だと感じます。
私たちは春になれば種をまき、作物は芽吹く、夏になれば作物は花を咲かせ、秋になれば実をつけ、それを収穫する・・・作物の成長とそれに合わせた一つ一つの作業、その積み重ねをどのようにしていくかで、作物や田畑と自分の関係もより深いものになっていけるということを教えて頂きました。
とても素敵なご縁を頂けたことに感謝し、よりよい場(田畑)を作物と一緒に作っていきたいと思っています。
お忙しい中舞って頂けた小谷野さんご夫妻には、改めて深く感謝申し上げます。
現在、お二人は、岡山の勝山にて、かぴばらこーひーというお店とバリ舞踊のダンス教室をされています。とても素敵な笑顔の店長(奥様)が、とても居心地のよい空間で美味しい珈琲を1杯ずつ愛情たっぷりに入れて下さいます。是非、お店にも行ってみて下さいね!
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