この春の羊の毛刈りを無事に終えました。
昨年も来て頂いた毛刈りの専門家のユキさんにお越し頂き、毛刈り講習をお願いしました。ご指導の元、初めて自分たちで5頭の毛刈りをすることができ、まだまだトラ刈りではありますが、大きな達成感と共に筋肉痛が・・・
まずはお手本に刈って頂きました。ゆきさんは羊を保定しながら、バリカンを上手に操られます。羊はコートを脱いだような状態で、毛も一つの大きな絨毯のようになります。私が以前自分で毛刈りした際は、保定が緩んだ時に、羊が起き上がって逃げる(その場合、再度捕まえてひっくり返すのに一苦労、、、)、肌すれすれで刈ると皮膚を切ることもあるので怖がってだいぶ上で刈る(その場合、毛が多く残った部分を再度刈ることになり、時間もかかる)などあり、一頭に1時間以上かかりました。刈り終わった時、羊の毛はあちこちにちらばってちれじれとなっていて、羊毛仕事に使うのは難しい、、、という有様でした。
昨年は2月に手を骨折したこともあり、毛刈りを断念しましたが、今年こそ、自分で羊の毛刈りができるようになろう!という夢を叶えられました。羊に負担をかけないように(早く)刈る、羊毛を使える形に刈ることが私の目標です。大きな羊を自分で保定しながら、バリカンで毛を刈るというのはなかなかハードな仕事なので、保定を夫、バリカンで刈るのを私という分担制にして教えて頂きました。左手で羊の皮膚を伸ばし、毛の中を羊の形状を感じながら、体に沿って毛刈りしていく・・・羊によって、なすがままの羊や反り返る羊・・・それぞれなので、その羊に合わせて毛刈りしていく・・・毛刈りという作業の中で、また一歩羊に近づける気がしました。ちょこちょこと皮膚を切ってしまいましたが、羊たちはよく我慢してくれて、毛も繋がった状態で刈ることができました。
年に一度のことなので、また刈る順番ややり方を忘れてしまいそうですが、毎年の仕事として頑張っていきたいです。
そして、今年生まれた子羊は全部で6頭。今年は全ての行き先も決まり、ホッとしました。
3/4にハルが3頭(1頭は生まれてすぐ亡くなる)、3/12にスズが1頭の出産。ハルの子は未熟児で、私が2週間ほど家で育て、今は3頭一緒に仲良く過ごしています。写真はハルと子供たち。
4月頭にイネの子が新しい家族の元に旅立ち、少し寂しくなりましたが、新しい家族とも楽しく過ごせているようでよかった!です。5月中には子羊みんな、それぞれの新しい場所に旅立つことになりそうです。
毛を刈る前の羊たち。
今年の春一番の筍。アクがほとんどなく、トウモロコシのような甘みでした。
これからの時期はぐんぐん大きく上に伸びてきます。そうすると、筍自体が大きくなり、肉質は繊維質になって味もアクも力強くなってきますが、存在感は大きく筍ご飯や煮物などで楽しめます。
そして、春一番の原木椎茸。今年は出るのも早く、3月上旬からの収穫でした。春一番の椎茸は旨味がギュッと凝縮していて、マッシュルームのようです。暖かくなってくると、ゆったりとした椎茸になってきます。春の訪れの中で、収穫時期によって味が変化していくのも楽しいところです。
いよいよ、農繁期に突入です!
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