植物は人間の言語を話しません。しかし、植物は植物の方法でこちらに発信してきます。それを人間の側がどう受け止めるか、受け止める気持を持っているか、ではないかと思います。
その例の一つとして、木村秋則さんの本に書いてある実験です。
「きゅうりのひげが巻きつきますか」
きゅうりの巻きひげの前に一本の指を出します。ひげが指に巻き付いてくる人とそうでない人がいるようです。
私もそれを知ってから、作業の合間に試しています。きゅうりは4カ所の別の畑で育てているのですが、畑によってもきゅうりの反応に早い遅いがありますが、きゅうりのひげが巻き付いてくれます。
ひげがくるっと指に巻き付いてくると、きゅうりが甘えているのかなという気持になります。そのまま指をおいていると、きゅっと巻き付く感じはとても優しくて包み込んでくれるように感じます。
農業において、作物を作るには色々な要素が必要です。種子、土壌、水・・・そして、その作物を作る人間がどう作物と関わってそれを作り出したのか、この部分は効率化されていく中で軽視されつつありますが、きっと農業で一番大切な部分であると思う日々です。
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