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わら切り

2011年10月8日

 稲の収穫が無事に終わり、注文頂いた方々にも無事にお米を発送し、ほっと一息つきたいところですが・・・

 稲藁を片付ける作業が残っています。
 通常、コンバインを使うと、稲を刈ると同時に藁を小さく刻んで畑に戻してくれます。しかし、稲刈り後天日干しする場合は、藁はそのままの形で残ります。この藁をそのまま田んぼに戻すと、田んぼをひく時に藁が機械にからまってしまうので、藁を細かくして田んぼに戻す必要があります。

 「押しなた」を使い、1束ずつ藁を切って田んぼに戻す、この作業はなかなか根気のいる作業ですが、来年米作りをするために藁を田んぼに返すことはとても大切なことです。

 また、藁は色々なことに使うことができます。日用品(かご・帽子・ぞうり・縄など)、備前焼などの模様、燃料、肥料、家畜の飼料・・・藁の利用を考えると、先人の知恵がつまっています。
 そして、日本人は米を主食とし、その副産物の藁をうまく生活に利用してきたことを強く感じます。
 私も藁で縄をなったり、畑に入れたり・・・色々なことに使うので、一部は田んぼに戻さず保管しておきます。藁を10束程度一組にし、2本のいいそ(藁の縄)で縛り、できるだけ雨のあたらないところに重ねて保管します。

 これで、とりあえず今年の田んぼの作業は終わり。来年に向けて、冬の間に田んぼの土作りなどはありますが、今年無事に米作りを終えることができたことに感謝です。

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