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自然農という営み

2013年3月12日


四国の農家さんを巡る農業研修に参加してきました。同じ自然農でも、考え方や方法が違う、3軒の農家さんを訪ねることができました。

高知の山奥でとても景色の美しく、山の清水が豊富な場所を探し、自然農をされている農園。

荒れ地を桃源郷に復活させ、地域再生にも尽力されていました。農業を営む環境の重要性、そして、そこをどう切り開いていくか、色々なヒントを頂きました。


徳島で20年程自然農をされている畑。約1haの農地で、機械など一切使用せず、ご家族で作物を育てていらっしゃる農園。

作物を健康に育てる、美(普遍的なもの)を明らかにすることが大切、と言われました。

自然農を通じて「信を得る」ことが大切だ、とも。

徳島で5haの農地を、耕起などに機械を使用しながら、自然農法で米・野菜を栽培している農園。400-500家族に出荷する大規模経営。機械を導入しない不耕起の栽培法では、栽培面積に限界があり、収穫量が限られてしまいますが、その限界を優に超えることができる栽培法です。

農薬、肥料を一切使用せず、大規模に作物を栽培されている畑を見て、「農薬や肥料を使用しなくても作物は立派に育つ」ことが当たり前になる時代は近いと感じました。

自然農、と一言でいっても、どんな場所で、どんな方法で作物を栽培するのかはそれぞれで、誰が栽培するのかということが、一番大きな違いになると感じました。自然・作物にどれほど寄り添って育てるのかを考えると、自然農は一つの生き方そのものなのだと感じました。
しかし、自然農をただの一つの農法としてしか捉えなければ、それは慣行農法、有機農法と並ぶ一つの手段にすぎないように思います。

とても内容の濃い2日間でした。これからの方向性を考えるにあたり、色々なヒントを頂きました。研修の中でも、色々な農家さんと交流させて頂き、多くの刺激を頂きました。お世話になりました皆様、どうもありがとうございました。

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