田、畑

夏から秋へ

2021年9月21日

遅れてきた夏野菜たち。長梅雨を乗り越え、8月の長雨にも耐えた野菜たちの成長。秋を感じながらの夏野菜は、真夏とは違った落ち着いた味わい。

香米の稲刈り。ハザがけ天日干し中。

後3種類の稲は、じっくりと色づいてきています。

稲刈り都合を言えば、秋晴れが続くことを願いますが、今年は本当に雨が多く、晴れても湿度の高い日が多いように感じます。天日干ししている稲も、なかなか水分が落ちません。

私の住む地域では、見渡す田んぼ、だいたい稲刈りが終わりました。道で人に出会うと、今年の稲の出来の話になります。今日家の前でお会いしたお爺さんにも、調子はどうだ?と聞かれ、ぼちぼち稲刈りしてます!と。「今年の米は、いつもより更に安うなった。1俵(60キロ)1万円をきった。これではなんぼうなんでも百姓を続けていけん。農薬も肥料も値上がりし、機械にも金がかかるのに、米の値段は下がる一方じゃ。これじゃあ年寄りはどんどん離れて、どんどん田畑が荒れるわ。」と。「じゃあ、うちのやり方でどうですか?農薬も肥料も要りませんし。」と聞く私に笑いながら、「それは無理じゃ!」と。

今、国民一人当たりの年間のお米の消費量は1俵(60キロ)と言われています。一年分の主食に対して、国民が農家に1万円しか払っていないのが、今の多くの現状(慣行栽培で、農協や米屋に販売する場合)です。農家は美味しいお米を作るよりも、楽をして収量の上がる米作りをするようになり、米が美味しくなくなり、益々米離れをする人が増える悪循環。今までも、「赤字だけど先祖代々の土地を荒らすわけにはいかん。」というのが、周りのお年寄りが続けている理由だったように感じます。歳をどんどん重ねている方々の5年後を考えた時には、私の集落でどのくらいの人が続けられているだろう、、、その時の日本はどうなっているだろう。

私たちにできることは限られていますが、明るい未来のために、少しずつ田舎を再生していきたいと考える日々。

関連記事

No Comments

Leave a Reply